スマートに仕上げる「パッチワーク」技法のこだわり

今回は当アトリエで多く採用している「パッチワーク技法」についてご紹介します。

手間をかえてでも、できるだけ見た目を“スマート”に見せる工夫を凝らしています。

■パッチワークとは?

「パッチワーク」という言葉はご存じの方も多いかと思います。

複数の素材をつなぎ合わせて一枚にする技法で、布素材では多く見受けられますね。

布と革でパッチワークをする場合の大きな違いは、

革には「厚さ」「硬さ」があることです。

一般的に布の場合は、縫い目が目立たないように重ねて縫ったものを裏返す「内縫い」でつなぎますが、

革だとそうはいきません。

ヌメ革などの硬い革の場合は裏返せませんし、

やわらかい革を使っても厚さのせいで平坦な1枚の素材のようにはならないからです。

革を極端に薄くすることもできますが、強度や革らしさがなくなってしまいます。

■パッチワークの手法

そこで革素材でパッチワークをする場合は、

①端と端を少し重ねて縫う

②ベースとなる素材にパッチワークに使う革を貼り付けて縫う

③クロスステッチやベースボールステッチなどの技法で縫う

ことになりますが、

①では表面が凸凹になる

②はステッチの数が増えて目立つ

③は特徴的な縫い方のため、縫い目がちょっと目立つ

ことが気になりました。

もちろん、それぞれの見た目も素敵ですし、好みにもよるところがあると思いますが、

当アトリエでは多色使いかつスッキリとした印象に仕上げたいため、

①に「重なる部分を互い違いに漉(す)く」という工程を加えています。

■C-withでの作業風景

具体的にどのような作業を行っているか紹介しますね。

(作業中の画像は準備中です。申し訳ありません。)

①革包丁を研ぐ

キンキンに研げていないと、次の工程がうまくいきません。

②斜め漉き

一方は床面(裏面)側を、もう一方は銀面(表面)側を斜めに薄くします。

端は厚さが「0」になるようにしています。

③縫い付け

ボンドを必要最低限の薄さで塗り、縫い合わせます。

このようにすることで、比較的つなぎ部分が目立たなくなり、スマートと印象になります。

パーツを分けるだけでも作業工程が増え、さらにつなぎ合わせるために工程も発生しますが、

パッチワークだからこそのデザインと配色を楽しんでいただければと思います。

■パッチーワークを取り入れた商品

最後に、パッチワークを取り入れた作品をいくつかご紹介します。

気になったものがあればチェックしてみてくださいね。

システム手帳(バイブルサイズ、ミニ6穴サイズ)

システム手帳(バイブルサイズ、ミニ6穴サイズ)

マウスパッド(リフトレスト付き)

3色使いの名刺入れ

ここまでお読みくださあり、ありがとうございました。

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